皆さんは、海外送金をしたことはありますか?
私は、奥さんがタイ人ということもあり、奥さんの両親や兄弟あてに何度か海外送金したことがあります。
海外送金したいんだけど、やり方がわからない・・・
海外送金って大丈夫なの・・・
手数料はどうなの・・・
そういう方の為に、少しでも参考になればと自分の経験もふまえてレポートします。
Googleの検索窓に「海外送金」と入力してググると
銀行や資金移動業者が出てくる
- ゆうちょ銀行(国際送金)
- 三菱UFJ銀行(外国送金)
- 三井住友銀行(外国送金)
- りそな銀行(海外送金)
- セブン銀行(海外送金)
- Western Union(国際送金)
- みずほ銀行(外国送金)
- Pay Pay銀行(海外送金)※PayForex(提携サービス)で行う
- 楽天銀行(海外送金)
- Wise(海外送金)
- SBIレミット(海外送金)
主なものを上げてみましたが、金融機関によって送金の呼び名が違います。
大手銀行の海外送金
三菱UFJ、三井住友、みずほなど大手の銀行やゆうちょ銀行で当然、海外送金ができる。
これらの銀行で一番安く送金できるのは、ネットバンキングやアプリだが、送金手数料が1件あたり2,500円~5,000円かかる。送金手数料がちょっと高めなので、あまりおすすめしない。
1件あたり | 送金手数料 | |
銀行名 | 海外同行あて | 海外他行あて |
三菱UFJ銀行 | ¥2,500 | ¥3,000 |
三井住友銀行 | ¥2,500 | ¥3,000 |
みずほ銀行 | ¥5,000 | ¥5,000 |
ゆうちょ銀行 | ¥3,000 | ¥3,000 |
海外送金でかかる手数料
海外送金のパターン(種類)は下の表の通り、3つあります。
一般的には、一番上の円口座→外貨口座で海外送金することになります。
それでは、海外送金でかかる手数料には何があるのか?
こちらも3つあります。
①送金手数料
②中継銀行手数料⇒送金時に中継する海外銀行に支払う手数料
③リフティングチャージ⇒同一通貨で送金(両替を伴わない送金)した時に支払う手数料 (例)円→円、ドル→ドルなど
通常、①と②の手数料は必ずかかります。更に円⇒外貨に両替される時に為替手数料がかかります。為替手数料※は銀行(又は資金移動業者)によって異なります。
※為替手数料=通常の為替レートに手数料を上乗せしている
③は円⇒円、ドル⇒ドルなどのように同一通貨で送金する場合にかかる手数料です。(両替がないと銀行の儲けがないから)
楽天銀行の海外送金
銀行系でおすすめするのは、私がよく利用している「楽天銀行」です。
「楽天銀行」の海外送金のWebサイトを見てみると
1.楽天銀行海外送金4つのポイント
- 送金手数料は750円
- お手続きは24時間ネット完結
- 取扱通貨60以上
- 送金受取可能国は200ヶ国以上
※楽天銀行の海外送金を利用するには、楽天銀行の口座開設と海外送金の申込が必要です。
2.送金手数料
送金手数料は750円ですが、実際はこれ以外に手数料がかかる場合があります。
例えば、円→タイのバーツに両替して送金する場合
一般的には、円→外貨(バーツ)に両替して、海外中継銀行手数料を送金人負担又は受取人負担を選びます。
上の表A-2の通り、送金手数料が750円、そして中継銀行手数料を送金人負担とすると1,000円の合わせて1,750円かかります。また、円→バーツの両替レートには、銀行独自の為替(かわせ)手数料が上乗せされています。この中継銀行手数料を受取人負担とすると、この手数料分、差し引かれて送金されます。
また、円貨送金というのは円を両替せず円のまま送金するというものですが、さらに手数料が3,000円かかり、得なのかどうかわかりません。この場合、受取人の銀行が円で受け取れるかどうか確認しておく必要があります。
3.送金限度額
それから、送金限度額は下記の通りになっています。
- 1回又は1日あたり 100万円
- 1ヶ月あたり 200万円
- 1年あたり 500万円
セブン銀行の海外送金
続いてのおすすめは「セブン銀行」です。
「セブン銀行」の海外送金サービスを見てみましょう。
セブン銀行の海外送金サービスは2種類あります。フィリピン向けの「セブン銀行フィリピン送金サービス」(アプリのみ)とそれ以外の国あての「セブン銀行海外送金サービス」です。
※セブン銀行の 海外送金サービスを利用するには、セブン銀行口座の開設と海外送金サービスの契約が必要です。
まず、フィリピン向けの送金サービスですが
1-1.「セブン銀行フィリピン送金サービス with BDO Unibank」の主な特徴
- リーズナブルな手数料!
- 海外送金アプリで快適に送金
- 受取場所は約14,000か所
- 受取人さまにもうれしいサービス⇒送金が完了すると受取人にショートメッセージを通知
1–2.送金手数料
送金手数料は送金額によって、950円~2,000円になっています。
1-3.送金限度額
- 1回あたり 50万円
- 1日又は1ヶ月あたり 100万円
- 1年あたり 300万円
次に、フィリピン以外の国あての「セブン銀行海外送金サービス」は
2-1.セブン銀行海外送金サービス(Western Union)の主な特徴
- 好きな時間に、好きな場所から送金
- シンプルな送金手数料!
- 最短数分で受取可能!受取拠点も豊富⇒Western Unionが提携する約200か国51万カ所以上で(現金)受取可能
- 送金時の書類記入が不要!
2-2.送金手数料
こちらも送金金額によって異なり、送金手数料は990円~6,500円です。
送金額が多くなると、送金手数料が高くなります。その場合、他の銀行や資金移動業者を検討したほうがいいかもしれません。
2-3.送金限度額
- 1回、1日、1ヶ月あたり 100万円
- 1年あたり 300万円
まとめ
今回は、海外送金についてレポートしました。
まとめると
- 銀行系のおすすめは「楽天銀行」か「セブン銀行」
- 円⇒タイバーツで海外送金した場合の送金手数料は
- 「楽天銀行」は750円又は1,750円
- 「セブン銀行」は990円~6,500円
- 「セブン銀行」は送金額が少ない場合、送金手数料が安い
タイの両替屋「スーパーリッチ」のWebサイトで両替レートを調べてみました。
1万円をバーツに両替すると2,340バーツ(1バーツ=4.274円)
20年前くらいは1バーツが3円だったのに、現在は円安バーツ高だ。
海外旅行や海外送金するのに、円安は本当に困ります。
最後に今回、紹介した2つの銀行で海外送金シュミレーションをしてみました。
「楽天銀行」の場合10万円をバーツで送金すると23,095バーツ(送金手数料1,750円)
「セブン銀行」の場合10万円をバーツで送金すると22,647バーツ(送金手数料2,000円)
※2024年5月14日18時頃にシュミレーションした金額です。
海外送金は、単純に送金手数料を比べただけでは得か損かわかりません。
両替レートには銀行独自の為替手数料が上乗せされているので、よく検討する必要があります。
海外送金をするには、銀行口座開設と海外送金サービスの申込が必要になります。また、マイナンバー(個人番号)の提供が必要です。一度、手続きをしてしまえば、簡単に送金することができます。
送金したい国や通貨が送金可能かどうかは、各銀行や資金移動業者のWebサイトで確認して下さい。
次回は、資金移動業者についてレポートする予定です。